Last updated 2017-01-05

編集委員会

委員長 黒子幸一

 編集委員会より、「死の臨床71号」は投稿論文5編を掲載し、6月30日に発刊しました。「死の臨床72号」は10月30日に発刊しました。「死の臨床73号、74号」については、総会中に新潟・神戸両大会事務局と打ち合わせを行いました。

 特集号「現代社会で遭遇する様々な死について考える」は2019年3月20日に発刊を予定し、編集作業を進めています。

 編集委員会は、委員長が定年制により変更となりました。中村陽一氏が新委員として参入し、新体制で編集作業に望むことになりました。編集委員会の活動は、抄録号・記録号の編集が主であり、この他研究助成論文審査・奨励賞選考に参加します。

 今後の活動では、査読体制を強化し、原著にならない論文を積極的に掲載する方向を目指します。また、今まで投稿のない活動報告については、掲載に向けて広報の見直しなど考えています。

 原著、活動報告とも、投稿に際しては患者とその家族のプライバシーの保護に留意し、倫理面にご配慮ください(死の臨床研究会ホームページに掲載された倫理規定を参照)。執筆要項では原稿の字数が指定されていますので、図表の字数換算(図表1点は原稿用紙1枚)にもご留意頂き、要項の内容をご確認の上ご投稿ください。論文の締め切りは例年12月15日(必着)です。

国際交流委員会

委員長 藤井義博

 国際交流委員会は、わたしたちひとりひとりの経験が豊かになるように、グリーフや死生観など死の臨床にかかわる課題について、国内外から招いた講師とともにグローバルな視点で語り合う国際交流広場の開催を中心に活動してきました。

 2013 年の松江では、米国からケネス J. ドカ先生をお招きして、グリーフへの包括的な視点と相手に寄り添う姿勢を学びました。 2014 年の別府では、アルフォンス・デーケン先生の熱い講演により、人生についての深い学びを共有しました。2015 年の岐阜では、香港の緩和ケア政策の推進者であるエイミー・チョウ先生をお招きして、講演およびワークショップを開催しました。2016 年の札幌年次大会では、リバプール大学のジョン・エラショウ先生によ る講演「緩和ケア教育とトレーニングにおけるチャレンジ 英国の展望」を開催しました。2017 年の秋田年次大会では、カール・ベッカー先生をお招きして「視点の有効性~生から死まで」のテーマのもとに話題提供およびスモールグループディスカッションを開催しました。

 2018 年の第42 回(新潟)年次大会では、ニューヨーク禅センター(NYZCCC)からコーシン・ペイリー・エリソン先生とロバート・チョードー・キャンベル先生をお招きして、国際交流広場1と2を開催し、さらに翌月曜日にはポストカンファレンスワークショップを上智大学実践宗教学研究科との共催で四谷キャンパスにて開きました。いずれの集いにおいても観想的ケア(contemplative care)とケアパートナー(care partner)を実践する上で必要 な能力と技能についての学びを、種々のワークを通じて、楽しく深めることができました。

企画委員会

委員長 小澤竹俊

 2018 年12 月に開催された年次大会で、企画委員会主催シンポジウム「真の援助者を目指して」を開催しました。早朝にも関わらず500 人の会場いっぱいの参加がありました。

 青木尚子さん(豊橋医療センター 緩和ケア認定看護師)より、御自身が関わった患者さんの「リハビリしていればそのうち歩けるようになるわね?」の問いに「麻痺は進んでくるので、もう一度歩けるようになるのは難しい」と答え、その後希望を失った患者さんは転院されたエピソードを紹介されました。そしてつらくても傍らにい続ける事の重要性を紹介されました。

 山﨑まどかさん(JCHO 東京新宿メディカルセンター地域連携・総合相談センター)からは、病院MSW として、本人不在で意思決定が進むこと案じ、何でもパッケージ化してしまう発想があることを指摘されました。そしてその人らしさを大切にしたい思いを語られていました。

 大嶋健三郎先生(あそかビハーラ)からは、御自身が大学病院時代にであった患者さんから、様々なギフトを頂いた話を伺いました。たとえ間もなくお迎えが近くても、人に気遣ってくれる優しさを涙ぐみながら伝えて頂きました。

 津野采子さん(ハート介護サービス)からは、介護の現場で同世代の末期癌のお母さんからの問いに答えることができず、足が遠のいてしまった経験と、その後の対人援助の学びを通して、今は介護職の立場で、地域で苦しむ人のために活動されていることを話して頂きました。

 力になれるとき、私たちは苦しむ人と関わる事は難しくありません。しかし、死の臨床において、しばしば力になれずに苦しむ私たちがいます。真の援助者とは、このような現場に出会っても、逃げずに関わり続けることが求められます。

 来年度も神戸で、この企画は継続する予定です。ご期待ください。

教育研修委員会

委員長 馬場祥子

1.2018 年度第3 回教育研修ワークショップのご案内

会期:2019 年3 月9 日(土) 9:00 ~ 21:00
場所: 長野赤十字病院 基幹災害医療センター 2 階
第2 研修ホール(長野市)

2.2018 年度第2 回教育研修ワークショップの報告

 2018 年度第2 回ワークショップは第42 回年次大会の前日、12 月7 日(金)に朱鷺メッセ3 階にて行われました。この日は風が強く飛ばされそうな日でしたが、参加者20 名(医師3 名、看護師12 名、臨床心理士2 名、宗教家2 名、医療社会福祉士1 名)とファシリテータ10 名で催されました。

 今回のワークショップアンケートを見ると、多くの項目で過半数の方が「理解はできたが応用力は不十分」にチェックしていました。一回の参加では応用力を得ることはなかなか難しいと思いますので、何度でもご参加ください。委員一同お待ちしております。

 このワークショップでコミュニケーションのレベルアップを図ると同時に日ごろのストレス解消をしていただければ、まさに一石二鳥でしょう。

参加者アンケート結果の一部を紹介します。(アンケート回収率100%)

1)修得度の自己評価
①レポート検討
 充分にできなかった 5 名(5%)
 理解はできたが対応力は不十分 7 名(35%)
 充分な応用力が得られた 11 名(55%)
 無回答 1 名(5%)
②コミュケーション演習(傾聴)
 充分にできなかった 0 名(0%)
 理解はできたが対応力は不十分 11 名(55%)
 充分な応用力が得られた 9 名(45%)
③コミュケーション演習(観察)
 充分にできなかった 0 名(0%)
 理解はできたが対応力は不十分 12 名(60%)
 充分な応用力が得られた 8 名(40%)
④コミュケーション演習(確認)
 充分にできなかった 0 名(0%)
 理解はできたが対応力は不十分 11 名(55%)
 充分な応用力が得られた 9 名(45%)
⑤コミュケーション演習(共感)
 充分にできなかった 0 名(0%)
 理解はできたが対応力は不十分 14 名(70%)
 充分な応用力が得られた 6 名(30%)
⑥ロールプレイ
 充分にできなかった 1 名(5%)
 理解はできたが対応力は不十分 10 名(50%)
 充分な応用力が得られた 9 名(45%)

2)ワークショップの全体的評価
①ワークショップの内容
 価値なし 0名( 0%)
 いくらか価値あり 0名( 0%)
 かなり価値あり 6名( 30%)
 きわめて価値あり 14名( 70%)
②内容の難易度
 きわめて難しい 1名( 5%)
 やや難しい 8名( 40%)
 ほぼ適当 9名( 45%)
 やや易しい 1名( 5%)
 易しすぎ 1 名 ( 5%)
③教育方法としてのワークショップ形式の効果について
 効果なし 0名( 0%)
 ある程度効果的 2名( 10%)
 かなり効果的 7名( 35%)
 きわめて効果的 10名( 50%)
 無回答 1 名 (5%)

3)参加者の感想(一部紹介)
・ 自分の意見を言うことが苦手だったが検討会は良かった。人の意見も聞けて良かった。
・ 知識と実践のスキルの活用を確認できた。
・ コミュニケーションの基本とロールプレイの実践の組み合わせが良かった。
・ 何回参加しても課題が見える。
・ 少し時間が長い。

 新潟年次大会事務局の皆様のご協力で、滞りなく今回のワークショップを行うことができました。ありがとうございました。

ありかた特別委員会

委員長 三枝好幸

 ありかた特別委員会では、少し大きくなった組織の運営方法や、年次大会のありかた、さらには会員の皆様との情報共有の方法など、当研究会の「死の臨床において患者さんやご家族に対する真の援助の道を、継続的に研究していく」という方向性に、よりふさわしいものを整備していきたいと考えていま す。また、新しい会員、特に若い世代の方たちが、受け継いでいきやすい研究会のありかたについても検討し、良き伝統を守りつつ、時代の流れや新しいニーズに対応できるような改革も必要ではないかと考えています。
 会員の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。