日本死の臨床研究会世話人代表の髙宮有介です。
新型コロナの感染拡大により、生活が一変された方も多いと存じます。今年10月に松山で開催予定だった第44回日本死の臨床研究会年次大会も延期になりました。中橋大会長は、3密を避けては、この会の存在意義はないと仰られました。延期を決断した中橋・井上両大会長は断腸の思いだったとお察しします。
皆さんも準備された様々な行事や会が中止や延期になったかもしれません。
様々な喪失があったと思いますし、人と接することを避けなければなりません。看取りの現場では、大切な最後の時に面会禁止で家族が一緒に過ごせなったといった葛藤を感じたかもしれません。そして、何より医療の現場で、感染のリスクと共に戦っている皆さんに心から感謝いたします。
今年の年次大会は延期となりましたが、中橋・井上両大会長と世話人代表の髙宮より、ビデオで皆様へメッセージをお送りすることと致しました。
私は8年前より、セルフケア、マインドフルネスを学び、医療者の皆さん、学生達に伝えています。
ビデオでは、瞑想と自分への思いやりのワークを紹介し、懇親会でよく披露しておりますエールを収録しました。皆様の癒しと明日からの活力に繋がれば幸いです。
また、当日本死の臨床研究会の生みの親であり、現在は顧問として、私達をずっと教え導いてくださっている柏木哲夫先生にメッセージを頂きました。
テーマは、「コロナと距離、人と人との距離」です。
この時代に死の臨床に向き合う指標になると思います。
最後に、新型コロナの早期の収束を願うと共に、皆様が患者さん、ご家族、苦悩する人々に全人的ケアを提供し、皆様自身が人生の意味や役割を感じることができるように願っております。